⛓SSI とブロックチェーンはどこで結びつくのか ── 三者モデルの一往復に台帳は現れない
SSI (自己主権型アイデンティティ) とブロックチェーンは同じ文脈で語られることが多い一方、仕様を開くと発行・提示・検証の一往復に台帳は出てきません。台帳に期待された 4 つの役割を分けたうえで、EUDI Wallet の ARF や mDL、Gaia-X が実際に何を使っているか、EDPB のガイドラインが台帳の採用にどんな条件を付けているかを、一次情報に当たって整理します。
SSI (自己主権型アイデンティティ) とブロックチェーンは同じ文脈で語られることが多い一方、仕様を開くと発行・提示・検証の一往復に台帳は出てきません。台帳に期待された 4 つの役割を分けたうえで、EUDI Wallet の ARF や mDL、Gaia-X が実際に何を使っているか、EDPB のガイドラインが台帳の採用にどんな条件を付けているかを、一次情報に当たって整理します。
Gaia-X の Compliance Service を手元に建てて Compliance Credential を発行させ、その提示を Ocean Node のダウンロード認可の条件にしました。資産の allow リストに載っている本人でも、適合性の証明を出さなければ 403 になります。
アイデンティティ・ウォレットが担う 4 つの機能を整理し、手元の検証環境で 4 つ目 (holder binding) が埋まっていないと認可が何を判定していることになるのかを確認しました。あわせて、よく出てくる「トラストアンカー」という語が何を指すのかを、学認の署名済みメタデータ (650 エンティティ) を実際に取得して具体化しています。
「W3C の identity」と一口に言われるものが、実際にはどこまでを決めていてどこからが別団体の仕事なのかを、2026-08-12 時点の仕様ステータスで整理しました。手元で発行した資格情報 (VC-JWT) を開いて、1 通の中に W3C の 3 つの勧告が同時に現れることと、取り消しに使う仕様が入っていないことも確認しています。
データスペースの検証をしていると「デジタルアイデンティティ」という語が識別子・属性・認証のどれを指しているのか毎回ぶれるので、3 つの要素に分けて整理しました。あわせて SSI (自己主権型アイデンティティ) の三者モデルが何を解いて何を解かないのか、IIIF のような相互運用規格との構造の似ている点・違う点も並べています。